sich freuen wie ein Schneekönig -雪の王様のように喜ぶ-

この言葉から想像してみてください。 sich freuen wie ein Schneekönig(雪の王様のように喜ぶ)とはどんな状況でしょうか? これは大変喜んだ姿を表します。Ich habe mich gefreut wie ein Schneekönig. (すごく嬉しかった!文字通り:雪の王様のように喜んだ)というように使います。 一体雪の王様って誰なんでしょう?ドイツならでは、メルヘンが関係しているのかな?と思うかもしれませんが、実はここでいう雪の王様は、鳥なんです。 Zaunkönigという鳥は、小さくて丸っこいかわいい鳥です。か弱そうに見えても、冬に強く、雪の中でも唯一嬉しそうに飛び回っている姿から、いつかしらSchneekönigと呼ばれるようになりました。 それにしても、この小さい鳥が、そもそも何でKönig(王様)と呼ばれるようになったのでしょうか。 そのヒントは、やっぱりメルヘンにありました。イソップ物語で有名な、イソップの話にこの鳥が登場します。 物 語は要約すると、一番高く飛べた鳥が王様になれるという競争がありました。そこで、鷹が王様になるに違いないと誰しもが思っていた中、鷹がもうそれ以上高 く飛べないというところまで行った時に、鷹の羽の中に隠れていた名無しの鳥が、ちょっとだけ鷹の上まで飛んでいき「私が王様だ!」と言ったそうです。 そのために、こんな小さな鳥に、王様の名前が付いたわけです。 やっぱりメルヘンの国!身近にいる鳥の名前がメルヘンから来てるなんて、素敵です。 ちなみに、日本語にもこの鳥はいますが、ミソサザイと 呼ばれているそうです。サザイは、古い言葉で「小さい鳥」を指す「さざき」が転じたものらしいです。ドイツではよく古い言葉が残っていることがあります が、割とその由来は一般的に知られているように感じます。日本で「サザイはサザキから来てるんですよ。サザキは昔の言葉で小さい鳥の事です」という話は、 聞かないような気がします。 語源に関する日本昔話では、部屋が『屁をする屋』から来たなんてことを読んだ記憶がありますが、日本の昔話にはまたメルヘンとは違った雰囲気がありますね。