Pechvogel -ツキのない鳥-

一年に2度も交通事故に遭った、何度も携帯を無くした、こんな状況を日本語では踏んだり蹴ったりなどと言いますが、ドイツ語ではその状況ではなく、被害者をPechvogelと呼びます。

Pechは英語でいうbad luckで、der Vogelは鳥です。

ドイツ語では、なぜ運の悪い人を不運な鳥と呼ぶのでしょうか。

Pechvogelの語源

Pechが「不運」という意味で始めて使われたのは、1400年代かその前です。その前はPechは黒くてベタベタした、石炭や炭から作った油のタールを指していました。中世では、猟師がこのPechを使って、鳥が木の枝にくっついてうまく飛べなくなるという罠を仕掛けていたそうです。このような鳥が罠にかかる不運から、ツキのない人をPechvogelとよぶようになりました。

他にも説はありますが、どれにも共通するのはPechが不運ではなく、タールの意で使われていることです。

蛇足

今残っている中で書物の中で、Pechが 不運という意味で一番最初に使われたのは1479年です。1479年と言うと、日本ではまだ室町時代。そんな昔に、言葉の意味が変わり、現在でもそのまま の形で残っているなんて面白いなと思っていたら、日本でも仏教用語や中国語から借用して、意味を変えて使っているものが沢山あるんですよね。

こうやって、ドイツ語の語源などを調べているのも楽しいですが、日本語の語源も為になって面白いなと、最近日本語の魅力を再発見しました。

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