Erbsenzähler -豆を数える人-

ドイツ人と日本人は似ているとよく言われます。主に、勤勉さや時間に正確なことが挙げられる中、少々細かいところも似ています。

今日は、そんな細かいと言われるドイツ人の中でも、特に細かい人を表すErbsenzählerという言葉を紹介します。

Erbsenzählerの成り立ち

Zählerは『数える人』という意味で、動詞はzahlen(数える)です。Erbsenは豆です。単数形はdie Erbse(豆)となります。

Erbsenzählerは直訳すると『豆を数える人』です。豆を数えているので、ここでは豆が単数形ではなく、複数形になっています。

Erbsenzählerの語源

この言葉の語源ははっきりとしており、1847年にKarl Baedekerと呼ばれる、ドイツの出版者がミラン大聖堂を訪れた時に生まれました。

このカールさんは、旅行ガイドブックの出版社に勤めており、その几帳面さでよく知られていたようです。

その逸話の一つに、この言葉の語源となった出来事があります。

ミラン大聖堂の階段を上へ上っている時、カールさんは20段上がるごとに、豆を一粒ズボンの右ポケットから取り出し、左のポケットへ入れ、最上階にたどり着いた時に、左のポケットから豆を取り出し、その数から段数を算出したそうです。

そしてこのカールさん、この段数が合っているかを確かめるため、下りでも同じことを繰り返し、地上に着いた時にまた豆を数え、20を掛けて段数を確認しました。

この話は有名で、ドイツ人にどこからこの言葉が来たかと聞くと、ほとんどの人は知っています。

蛇足

面 白い語源を日本語で考えた時、『風が吹けば桶屋が儲かる』が頭に浮かびます。家の家族でも何度か、「あれ、これってどういうはなしだったっけ」とこの語源 が会話にでてきました。今ではインターネットがありますが、昔は諺辞典を開けたり、一番物知りの家族に聞いたものです。

ちなみに風が吹けば桶屋が儲かるの英語訳は“It’s an ill wind that blows nobody any good.”(誰のためにもならない風は吹かない)だそうです。私の中では、butterfly effect(蝶の羽から出た風が、トルネードの進行に影響する)が一番適当ではないかなとずっと思っています。

話が大分ずれてしまいましたが、言語も表現も違うのに、天気が関係しているのが面白いところです。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *