ドイツの鬼嫁の餌-Drachenfutter-

スリッパヒーローの話をしましたが、万が一恐れ多い奥さんを怒らせてしまった場合、ドイツではDrachenfutterを買ってその場を収めようとします。

Drachenfutterの意味

Drachenはder Dracheドラゴン、das Futterは餌という意味です。つまり、Drachenfutterはドラゴンの餌と直訳できます。

これは、ドラゴンのように怒っている奥さんやガールフレンドのご機嫌とりに送る、小さい贈り物のことを指します。よくテレビで見るのは花束やチョコレートです。ジョークとして、花束をDrachenfutterと呼ぶこともあります。

実際には・・・

実際に怒らせたから花束を貰ったという話は聞いたことがありません。

日常に見るDrachenfutter

花束をDrachenfutterと面白がって呼ぶと言いましたが、道端で花束を買って帰る男の人を見た時などに、『プロポーズでもするのかな?』『Drachenfutterじゃないの?』なんていう会話が交わされます。

この面白い言葉を面白く使ったセリフなどもドラマにでてきます。

この言葉は、もちろんメディアでも使われます。ライオンのトレードマークで有名なフランスの車のメーカープジョーに関する記事で”Ein Löwe als Drachenfutter?”という見出しのものがあります。直訳すると『ライオンをドラゴンの餌に?』。実はこれは、プジョーの車が将来的には中国(ドラゴンのイメージが強い)で生産されることを余儀なくされているという記事ですが、タイトルと写真を一見すると、車を奥さんのご機嫌取りに買うと思われ、人の目を引くという、ちょっとした戦略と二重の意味が隠されています。

意見

日本では鬼嫁という表現がありますが、鬼というコンセプトがないなりに、ドラゴンを持ち出しているところが、ドイツらしいなと思いました。

こういう外国語の表現を訳すると面白いですが、逆に日本の諺や表現を訳して教えてリアクションを見るのも楽しいです。例えば同じようなシチュエーションでいえば『夫婦喧嘩は犬も食わぬ』。何で犬なの?と言われ「犬は何でも食べるって思われてたからだよ」と説明すると「なんでヤギとかブタじゃないの?」などという質問が返ってきて、また説明に困るということもありますが・・・。

 

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