先日、ドイツ人の友人2人とイタリア人の友達と4人で会った時、お金の話になった。

ドイツ人の友人が上司と喧嘩になった際、こんなことを言われたそうだ。

「私に対してそういう態度をとっていくつもりなら、悪いけれど、いつか私たちは別の道を歩むことになり兼ねない。そしたら困るよね?」

まるでドラマのセリフのようである。

そこで友達はこう返したそう。

『僕には貯金があるので、仕事や収入がなくなることを元に脅しても、僕には通用しませんよ。』

この答えに対して、へーガッツがあるなという以外、何とも思わなかった。

するとイタリア人の友達が、急にテンションをあげてこんなことをいう。

『あのさー、ドイツ人はイタリア人はルースだとか何とか言うけれど、イタリアでは普通にみんなそれなりの年になったら家を買ってるんだよ。 それに比べてドイツ人は、貯金も持ち家も無いっていう。この貯蓄のなさには本当に驚かされるよなー!』

え、そうなの?とドイツ人の友達を見ると。

『そうだよ。同僚がこの前「もう今月の給料振り込まれたか」って聞いてくるから、何かと思ったら、クレジットカードの支払日が次の日だけど給料がまだ振り込まれてないっていう。貯金は無いのかと聞くと、「ないけれど個人年金保険に毎月お金を入れている」っていう。でも月々50ユーロだって!ほとんどゼロじゃん!信じられない。』

なるほど、友達の上司の脅しには、こういうドイツの背景があるのだということがわかった。

それにしても、ドイツ人がいくら貯金をしているかなど考える機会がなかった。  

貯金額が少ないドイツ人

カナダに住んでいる時に、失業率の高い町に住んでいたこともあったし、みんな学生ローンの支払いに追われていたこともあったけれど、ある程度の貯金はあるけれど、実際にはみんな借金があるという印象があった。

日本はよく貯金することで知られている。景気が悪くなると、不安からさらに貯蓄の傾向が高まるので、消費が滞って、景気の回復が遅くなる。

話は戻ってドイツ。気になったので調べてみると、ドイツは確かに一人当たりの総資産額が低い。

隣国スイスが1位、日本は6位。 ただ、アメリカのように国によっては貧富の差が激しいため、お金持ちと貧困間際の人の平均をとったところで、何も見えてこないような気もする。でも比較的物価や文化の似ている近隣国(15位のイタリア、16位のフランス、17位のオーストリア)と比べて、ドイツの個人資産の少ないのがよくわかる。  

貯金目標

ただ、複数のウェブサイトで『いくら貯金をするべきか』という記事はいつも3か月分の給料手取りは貯めておくべきと書いてある。友達も確かに、3か月分の給料は常に口座にあるべきだといっていた。

私の場合、アメリカでよく使われている50/30/20ルールを元にしている。

50% 生活費・必要品

30% 借金返済・旅行・娯楽

20% 貯金

これによると、15か月で3か月分の給料が貯まることになる。

ドイツの物価・消費税

友達とさらに貯金の話をしたら、貯金がないのは収入よりもショッピングが好きだからではないかという話になった。この小さいグループの中で話し合った結果、周りを見た限り、お金の行先は主に:車、レストラン、旅行、服のような気がするという意見にたどり着いた。

消費税が高いからではないかと思われるかもしれないけれど、ドイツの消費税は大まかに以下の通り。消費税

7% 本、新聞、食品・飲料品のほとんど、一部の医療品

19% 他のほとんど

19%が他の全部ではなくてほとんどとしたのは、税金免除になっているものも多くあるからです。

ドイツ人の貯金総額?

適当に見つけたウェブサイトなので本当かはわからないけれど、約55%のドイツ人は月々50-150ユーロを貯金しているという(計画的に貯めれば、これプラス50-100ユーロとのこと)。これはちょっと少ないのではないだろうか。

ドイツ人の約5%が月々500ユーロ以上貯めることができます。』と書いてある。500ユーロ以上月々貯蓄できる人が、ドイツ人の5%とはちょっと低すぎる気がする。子供とかお年寄りとかも入っているのだろうか。

続く・・・。