大勢の前で転んでしまった人を見た時、ズボンのチャックが開いているのに気づいていない人を見た時、見ているだけで『恥ずかしい』と感じてしまうことはありませんか?

『恥ずかしくて見てられない~』と他人の恥ずかしい姿を、あたかも自分が経験しているように恥ずかしく思うことを、ドイツ語ではfremdschämenと言います。

fremdschämenの意味と成り立ち

fremdschämenは今でも使われている二つの単語から成り立っています。fremdは『外国の、他の』という意味で、英語のforeignに当たります。schämenは『恥ずかしがる』という意味で、普段はsich schämenの形で使われます。

Ich schäme mich!(恥ずかしい!)というように使われます。

この『他の(他人の)』と『恥ずかしがる』が組み合わさり、fremdschämen(人の為に恥ずかしく思う)という単語になります。

名詞形はFremdschamです。

fremdschämenの語源と歴史

語源は、そのままです。この単語はまだ新しく、ドイツ語の辞書Dudenに初めて載ったのは、2009年版だそうです。

ドイツ語で恥ずかしいは

ドイツ語で、恥ずかしい!と言う時は、peinlich(恥ずかしい)という単語の方がよく使われます。

Es ist mir peinlich.(恥ずかしい。 文字通り:これは私にとって恥ずかしい)

コメント

Fremdschamの代表は、ドイツのサッカー監督Joachim Loewの鼻ほじりではないかと思います。鼻をほじっている決定的な瞬間がカメラにとらえられただけではなく、さらには、その指が口に・・・。しかも一回以上もこの様子が映され、もう書いてるだけでFremdschamを感じずにはいられません。

見逃した人のために、下にビデオを載せておきますね。

 

https://www.youtube.com/watch?v=_U0bhnAoSxY