ドイツの若者の遊び:ボードゲーム!
金曜の夜や週に友達と集まったら、何をしますか?飲み会やカラオケ、又はカフェやレストランで会うのが一般的ではないでしょうか。
ドイツでは、日本のようにカラオケは普及していないものの、バーやレストランで友達と会うことはもちろんあります。でも、誰かの家に集まって、ボードゲームをすることも稀ではありません。今回は、ドイツのボードゲーム事情を紹介します。
ボードゲーム
ボードゲームの主流といえば、すごろく、オセロに将棋ですよね。お正月に毎年恒例の行事としてスゴロクやかるたをやる家族もいると思います。
アメリカではヒップスターのような若者の間では、アナログ・レトロ感のあるボードゲームがちょっと流行ったりしましたが、ちょっとオタクなイメージもまだあり、ドイツと比べては普及していないような気がします。
ドイツでは、WG(ルームシェア、又はルームシェアしているアパート)を訪ねると、本棚には必ずといっていいほど何個かボードゲームの箱が積まれています。カフェでも、チェスだけではなく、ボードゲームセットが置いておくところも時々見かけます。
もちろんUNOなどのカードゲームも同じように置かれています。
ボードゲームの集まり
ア メリカではボードゲームと言えば、コミックス屋さんで、マジックカードを持ち寄ったりしてる人たちがプレイしている印象があるかもしれませんが、ドイツでは、至って一般的に親しまれています。私の住んでいる街、ケルンでは、バーに集まってビールを飲みながらボードゲームをするイベントなども開かれています。こういう時、各自、家からボードゲームのセットを持ち寄り、集まったメンバーで、何をプレーするか決めたりします。
友達の家族では、家族で集まったら必ずボードゲームをするようなところもあります。旅行先にも持って行くそうです。
どんなボードゲームが主流?
主流なのは、世界中で有名なモノポリーがありますが、アメリカでも有名な、カタンの開拓者たちも有名です。
自分でもボードゲームを買おうか悩んでいたら、参考になるのはSpiel des Jahres(その年のゲーム)です。これは、賞のようなもので、ボードゲームの箱に、受賞された年と共に、Spiel des Jahresの文字がプリントされています。
歴代の受賞ゲームは、こちらから見ることができます。
ちなみに、最近ではゲームに8~99+となっていたりしますが、古いものでは8~99と書いてあったりして、20年前は、99歳まで生きるなんてこと考えられなかったんだろうなと思ったりします。
ボードゲームパーティーの例
ボードゲームは、集まって食事をしてから、テーブルを片付けてプレイする場合もあれば、遅くなってきてやることが無くなって来たときに、まだ帰りたくないということで、みんな酔っている時に始めたりと様々な場面に登場します。
私の周りでは、スペイン語やフランス語が主に話されているため、新しいゲームをプレイするとなると、ドイツ語だけではなく、イタリア語からフランス語からスペイン語に英語が飛び交い、お互いに何とか説明しようとしている姿がよく見られます。
そ のため、2ラウンドくらいプレイしてみてから「あ、やっとルールがわかった!」とか、「こういう場合ってどうなんだろう」とゲームを中断して熱烈な話し合 いになるということもしばしばあり。何かあるごとに、辞書から、ウィキペディアから、Google翻訳から、いろんな物を使ってそれぞれ理解しようとして いる姿が、面白いです。
ルールさえわかれば、言葉の壁を越えて遊べるのも、ボードゲームの魅力だと思います。
超おススメのゲーム
Camel Up (日本語版あり)
今、友達の間で流行っているのは、2014年のSpiel des Jahresのキャメルアップ。な、なんと、今見たら、オンラインで日本語版が日本でも発売されていました(笑) 日本でも、評判はいいようです。
簡 単に言えば、競馬のラクダバージョン。簡単に言えば、1~3までしかないサイコロで、ラクダを動かし、どのラクダが早くゴールするかを予測するゲームで す。しかし、このゲームにはいろんな要素があり、例えば、2つ以上のラクダが同じマスに止まると、前にいたラクダの上に乗って、タダ乗りすることができた り、自分のラクダが優勝するように、他のラクダを遅らせるように仕掛けたりと、出来ることが多く、奥が深くて予測不可能。
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Hase und Igel (ウサギとハリネズミ)
最近、始めてプレイしましたが、これも面白いです。ウサギとハリネズミは、ドイツのメルヘンに基づいています。
基本的にはスゴロクですが、サイコロはなく、ニンジンを多く食べさせるほど、自分のウサギの駒を先に進めることができるという仕組みです。但し、最初に配ら れるニンジンの数は限られているため、途中でニンジンを集めたりしなければなりません。面白いのが、最後に持っているニンジンの量が多すぎるとゴールでき ないため、途中からニンジンの量を計算しなければいけないところ。
面白かったので、箱を見てみたら、はやりこれは1970年代のSpiel des Jahresでした。
そして調べてみたら、これも、何と日本で売られているらしいです。
日本でも、ボードゲームが若者の間で流行りそうな気がします