恥の文化と顔を立てない文化

海外生活エッセイについて想うこと

今年も新年の目標に、本を読むことを加えた。最低でもフィクションを10冊とノンフィクション5冊読むことにしていたら、自営業になったこともあり、余計な仕事のストレスがないせいか、案外7月にはこの目標をクリアしてしまった。 受賞作品や難しいけれど読まなければと思っていた本はもう読んでしまったので、普段は読まない、さくっと読める日本語のエッセイ集など、敢えてタイトルに釣られて評価やページ数を気にせずにいくつか買ってみた。...
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海外でニーハオと言われることに対して想うこと

先日、仕事で再度クライアント先のエストニアに行ってきた。 現地で働いている、同じ歳の日本人の社員さん達と外に行った時「あ〜またニーハオって言われた。エストニア人って本当に差別的で、外歩いてると、絶対に1日3回ぐらい言われますよ」と言うのである。 面白いことに、東京出身のその女性の顔を初めて見た時「日本顔だな」と思った。 エラが全くなく、丸顔なのだけれど、あごのところがシュッとしていて、日本っぽいのだ。 それに対して、私と母は、中国人や日本人に中国人かと間違われるくらい、中国顔である。...
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3年ぶりの帰国

3年ぶりに帰国することにした。 2週間東京に自主隔離になりそうなので、今回は少し長めに2カ月ほど帰るつもりだ。前回帰国したのが丁度3年前。仕事がみつかり、月末に雇用契約書にサインし、翌月スタートでは急だからといって一か月空いたのでゆっくり1か月帰国した。社会人にもなって長期帰国をしているのも珍しいと思う。 よくいく日本人の美容師さんは、危篤のおばあちゃんに会うために2日間分の予約を何とか移動し、4日間で日本とドイツを行き来したそうだ。...
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ライターになって想うこと

小さいころから物書きに「なりたい」というよりも、自然といつかは「なる」と思っていた。 若くて無知で無敵というのはこういうことなんだと思う。 今となっては恥ずかしいけれど、20代になってから出版社に企画書的なものと書き始めた本の一章を送った。しかも自己紹介のビデオも作った。結果は、音沙汰無し。「受け取りました、検討します」もなく、完全に無視。でも私が編集者だったら、同じことをしていたと思う。...
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中古品を通して現地人とコミュニケーション

新しい土地で新生活を始めるとき、現地で知り合いを作るのは難しい。 渡米した日本人の俳優が、犬を飼ったら犬が他の犬と遊び始めるので、自然と犬の飼い主と話さなければいけなくなり、英語の会話力が上達した、ということを聞いたことがある。 ドイツでは犬があまりにもよく訓練されていて、他の犬と遊び始めてもすぐに遊びをやめて、飼い主同士も必ずしも会話をせず、自分の犬に「ほら、やめなさい、行くよ」と声を掛けるだけで終わってしまう光景もよく見かける。 そんな私が最近発見したのが、eBay...