頭がいいなら妥協する – der Klügere gibt nach
よく子供の時に妹と喧嘩していると母に「お姉ちゃんなんだから、一緒になってケンカすることないでしょ!」と言われていましたが、そういう時に使えるのがこのドイツのことわざder Klügere gibt nach「頭がいい方が妥協する」です。
語の成り立ち
Der Klügは『頭のいい人』で、klügは『かしこい』、klügereはその比較形で『頭がもっといい、もっとかしこい』となりますnachgebenは『譲歩する、譲る、負ける』という意味です。
使い方
使い方はそのままで、口論をしている子供に使ったり、長期間争っている人に使います。会社で他の部署と責任の押し付け合いになっていたときに、私が負けてしまい結局面倒な仕事をやることになり、部署の同僚に同情された時、「頭がいいから引き受けて」とユーモアを込めた投げセリフで使ったこともあります。
蛇足
Der Klügere gibt nachは有名なことわざなので、これを文字って「頭がいいらXXXする」という面白い記事のタイトルや自己啓発本などが出ています。Der Klügere denkt nach (頭がいい人はじっくり考える)Der klügere lädt nach(頭のいい人は補充する)など、Der Klügereで検索すると色々でてきますよ。
『賢い者は譲歩する そいつが愚か者である限り』つまりは「引き下がるのは、相手の方が正当だからだ」ということをことわざを文字ってユーモアに表現。