ドイツの朝方モンスター – Morgenmuffel

朝起きると必ず機嫌が悪い人、そんな人周りにいませんか?朝の一服やコーヒーがなければ起きられない人、コーヒーを飲むまでは話しかけにくい人、そんな人を一人は知っていると思います。
ドイツ語では、そのような朝に弱い人をMorgenmuffelと呼びます。今回はこのちょっと響きが可愛い言葉をご紹介します。
Morgenmuffelの意味と成り立ち
Morgenは朝という意味ですが、一体Muffelとは何でしょうか。
Muffelは『機嫌の悪い人』『ぶすっとした人』という意味です。よって、Morgenmuffelは『朝機嫌の悪い人』となります。
Morgenmuffelの起源
Muffelは、『機嫌の悪い人』の意で、今でも使われる言葉ですが、そもそもMuffelとは何処からきた言葉なのでしょうか。
これは、オランダ語のmoppenからきているという説があります。それが、低地ドイツ語に取り入れられ、現在のMops(パグ)やmuffig(かび臭い)の元になったと言われています。
1793年に出版されたドイツ語辞典には、Muffelとは『唇が垂れ下がった動物』又は『虫の居所がいつも悪く、頭を垂れて、むっつりしている者』という語意が載っています。Muffelwildという種類の動物がいますが、これもここから来ているのかもしれません。
今では、Muffelが動物に対して使われることは無くなり、不機嫌さをとらえる言葉としてのみ使われるようになりました。
参考:http://wortschatz.uni-leipzig.de/cgi-bin/wort_www.exe?site=1&Wort=Muffel
Muffelを含む言葉とその意味
じゃあ、Morgenmuffel以外にも、Muffelはいないのかと思ったあなたは、鋭い!ドイツ語には沢山のMuffelが存在します。
例えば、Lesemuffel。この前、Leseratteを紹介しましたが、その反対で、『読むことを嫌う人』の意味です。Modemuffelは、Modeがファッションという意味なので、『ファッションに全く興味のない人』の事を指します。Sexmuffelもあり、『セックスに無関心な人』を指します。
他にも沢山のMuffelがいるので、調べてみてはどうでしょうか。語彙が一気に増えそうですね。
英語では
英語にはmorning person(朝方人間)とnight owl(夜型人間)という言葉がある中、このMorningmuffelに当たる言葉はありません。ドイツ語にない言葉はないといいますが、日本語でMorgenmuffelに当たる言葉は思いつきますか?低血圧でしょうか(笑)
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