ドイツの確定申告は自分できる

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ドイツの税金のルールは複雑だといわれていますが、便利なアプリやソフトウェアもでているため、副業などを持たない普通の会社勤めであれば自分でやることができます。

スーパーでも、確定申告の時期になると、税金計算アプリのライセンスを買うことができたりするほどです。

私も確定申告(Steuererkärung)は自分でやっており、ドイツ人にも教えてくれといわれるほど(笑)

実は私の場合は申告書を税務局に取りに行き、全て紙でやっています。

なんでそんなことになってしまったかといえば、初めて税金の申告をしたときに、当時仲の良かった友達とテーブル向かい合って座り、「ページ1、項目1」というように、一項目ずつ埋めていったのがいい思い出となっており、その友達の影響のせいで未だに紙を使って書いていたりします。

どうしてこんなに簡単かというと、会社から受け取る前年の給与や保険料に関する紙(Lohnsteuerbescheinigung)には、各項目に番号が振られており、それは、申告書の項目と同じなので、会社からもらった書類の5番の数字を、申告書の項目5に・・・と写せばいいだけなのだ。ちなみに、書かなければいけない項目は、出張があると一つ増えるという具合でも、全部で30項目足らずしかない。

ちなみに、申告書の提出も、確定申告を教えてくれた友達にならって、わざわざ税務署に出向いてやっています。

これは確証はないのですが、堂々と書類を出しに行っているという態度を見せると、書類を細かくチェックされる可能性がない気がするからです。

税務署で書類を提出する際、受付で番号札を引いて、呼ばれたら担当者のオフィスに入り書類を渡します。そこで担当者はざっと書類を見て、署名など、明らかに抜けているものがないかチェックします。レシートなどは持って行っても見せる必要はありません。

この際、一度簡単に目を通すチェックをしただけですが、このまま「確認」のハンコが押されるのではないかと勝手に想像しています。提出して「問題ないです。お預かりしました。」と言ってそこまでで終わりなのですが、その後本当にちゃんと確認する気がしない。

ちなみに、誰にもチェックされずに自分で色々と書き込むので、会社用の服のクリーニング代なども、普通に毎年春に冬のコートをクリーニングに出した金額を記載したりしています。

自分の収入が少ないせいもあるかもしれないけれど、周りの友達はなんと1~20ユーロの税金を徴収されるという、正社員なのに不思議な現象を体験している中、私は常に数百ユーロが返ってきて、最高で1200ユーロ受け取った年もあります。

正社員なら確定申告は不要?

独身の正社員なら、税金枠のSteuerklasse 1に分類されるので、確定申告をする必要はありません。

ただし、一度やると、「今年はまだ確定申告されてないようですね」と催促が来るようです。

通勤していると、自宅と仕事場の距離1キロ当たり1日いくらというように必ずお金が返ってくる(はず)なので、やるに越したことはないと思います。

ヨーロッパの中ではデジタル化が遅れているドイツ。

ソフトを使うと「こんなものも、申告できるよ!」といったアドバイスが色々とでてきて、解釈を間違って余計な項目を入れてしまいそうな気がしたので、それで友達も支払う羽目になったのではないかと思いました。

人に頼ってもいいですが、サービス料を引くと数ユーロになってしまうようなので、税務署に行って用紙をもらって、わからなかったら聞きに行くというのもドイツ語の勉強になっていいかもしれません。

ユカリ